静岡県東部で震度6強 東海地震とは無関係

 15日午後10時31分ごろ、静岡県東部を中心に同県富士宮市で震度6強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は静岡県東部で、震源の深さは約14キロ、地震の規模はマグニチュード6.4と推定される。津波はなかった。
 気象庁の横山博文地震津波監視課長は記者会見で、発生メカニズムや震源の場所などから、東海地震とは無関係との認識を示した。東日本大震災とは「直接の関係はないと思う。誘発したかどうかは分からない」と述べた。
 震度5弱を神奈川県西部、山梨県中・西部、山梨県東部・富士五湖で観測。関東や東海で震度3~4の揺れとなった。
 中部電力によると、静岡県の浜岡原発に異常はない。
 静岡県によると、地震で19人が救急搬送された。いずれも軽傷とみられる。県警などによると、富士宮市内で「家屋が倒壊した」との通報があったほか、火災や停電が発生している。同市は対策本部を設置した。
 静岡県では2009年8月にも震度6弱の地震があり、地震防災対策強化地域判定会が「東海地震には結び付かない」と結論づけた。