強い寒気、また大気不安定に 西・東日本に竜巻情報

日本列島は29日も上空に強い寒気が流れ込み、広い範囲で大気が不安定な状態が続いた。中四国や近畿、東海、甲信、北陸の各地に「竜巻注意情報」が発表された。
 静岡県藤枝市では1時間に56・0ミリ、茨城県北茨城市では5月として観測史上最多となる同44・5ミリの雨量を記録。風も強く、京都府南丹市と香川県東かがわ市では20メートルを超える最大瞬間風速を観測した。
 神戸市の工事現場で落雷があり、作業員の男性が意識不明。落雷で兵庫県の姫路城でエレベーターが停止するなどの被害が出た。
 気象庁によると、日本の上空約5500メートルに氷点下18度以下の寒気が流れ込み、所々で積乱雲が発達した。