気象庁、余震発生確率10%に 震度5強以上

 気象庁は29日、東日本大震災に伴う最大震度5強以上の余震が、3日以内に発生する確率を10%と発表、これまでの20%から引き下げた。4月1日からの3日間でも、確率は10%。 同庁の横田崇地震予知情報課長は「余震は次第に少なくなっているが依然、活発な状況。広範囲で起こっているため、発生する場所により震度が異なり、震度6弱や6強となる可能性もある」とし、引き続き警戒を呼び掛けた。津波を引き起こす恐れもあるという。 大震災が起きていない平常時なら、東北~関東の太平洋沿岸部でこの規模の地震が起きる確率は0.2%で、10%はその約50倍。横田課長は「平常時よりはるかに高い確率なので、注意してほしい」と述べた。 29~31日の3日間に、マグニチュード(Ⅿ)5以上の余震が発生する回数は10~20回程度、多い場合は50回程度と予想。25~28日の4日間は20~30回程度とした。 29日正午までのⅯ5以上の余震は372回(Ⅿ7以上3回、Ⅿ6以上63回)に上った。岩手県・三陸沖から千葉県・房総沖にかけての南北約600キロ、東西約350キロの広範囲で発生している。