4月2日から被災地冷え込む 大潮で冠水にも警戒を

 気象庁は31日、強い寒気の影響で、東日本大震災の被災地の東北は4月2日から1週間程度、気温が平年を下回る寒い日が続くとして、体調管理に注意するよう呼びかけた。  

また岩手県南部から福島県にかけての太平洋沿岸は大震災で大規模に地盤沈下した上、4月1~11日ごろにかけて干満の潮位差が大きい「大潮」を迎えるため、満潮時間帯を中心に海岸や河口付近で浸水や冠水の恐れがあるという。

同庁によると、北海道の北にある低気圧から延びる寒冷前線が4月2日朝にかけて東北を通過した後、強い寒気が入り込む見込み。前線が通過する際は落雷や突風の恐れもある。前線の通過後は高気圧に覆われ晴れる日が多くなるが、朝晩の冷え込みは続くとみられる。2日から数日間、最低気温が氷点下となる所があり、3月上~中旬並みの寒さとなる見込み。記者会見した神田豊主任予報官は「被災地はしばらく、朝晩を中心に寒さが続くので、燃料が不足している地域では効率的な暖房が必要。晴天になると空気が乾燥すりので火の取り扱いにも注意してほしい」と語った。

3月31日(木)

<各地の最高・最低気温>
札幌       9.7度       0.6度
仙台      11.4度       3.3度
東京      15.5度       5.8度
名古屋     16.1度       5.2度
大阪      16.7度       7.7度
福岡      18.7度       6.4度
那覇      21.0度      16.0度
<全国ランキング>
最高気温        23.2度     西米良(宮崎)
最低気温       -12.3度     菅平(長野)
1時間降水量      9.0ミリ     男鹿(秋田)  
日降水量        29.0ミリ    檜枝岐(福島)
最大瞬間風速     22.6メートル  八重見ヶ原(東京)
次第に積雲が現われる。終日、北西の風がやや強い。 (10:22)
積雲が見られ、昼過ぎに小雨がぱらつく。(13:57)
夕方には積雲は消えていく。(17:22)
<当地の状況>
最高気温         15.8度
最低気温         5.8度
最大瞬間風速      15.9メートル(北北西の風)
日照時間         11.1時間

死者・不明2万7千人 東日本大震災から20日目

 東日本大震災は30日、発生から20日目を迎えた。警察庁の午後9時現在のまとめによると、死者は12都道県で1万1362人、家族が警察に届けた行方不明者は6県の1万6290人で、計2万7652人となった。漁船など船舶の甚大な被害も明らかになってきた。 警察庁などによると、被害が大きい3県の死者は宮城6906人、岩手3349人、福島1047人。行方不明者は宮城6927人、岩手4544人、福島4815人。3県で検視を終えた遺体は計1万1,152体で、うち計8799体が身元確認できた。 3県で検視を終えた遺体の約2割の身元は確認できていない。家族全員が津波の被害に遭ったケースもあり、確認困難な状況が続いている。 宮城県は20トン未満の漁船約1万2千隻が大破・流失し、被害額は約1020億円と発表。岩手県も漁船流失を含めた農林水産関係の被害は、判明分だけで約945億円とした。海上保安庁は東北の太平洋沿岸で278隻の漂流船を発見した。 原発事故の影響などによる避難と合わせ、1都16県に設けられた約2千ケ所の避難所で、約17万人が生活している。

気象庁「平年値」10年ぶり更新 気温上昇、桜早咲きに

 気象庁は30日、暑さや寒さ、降水量の多さなどの判断基準となる「平年値」を、1971~2000年の30年の平均から、81~10年の平均値に切り替えると発表した。更新は10年ぶりで、5月18日以降の天気予報などに適用。新平年値は地球温暖化や都市化の影響で、全国的に気温上昇や桜の早咲き傾向が目立つ。 年平均気温の新しい平年値は札幌8.9度、仙台12.4度、新潟13.9度、東京16.3度、名古屋15.8度、大阪16.9度、広島16.3度、高松16.3度、福岡17.0度で、現行より0.2~0.5度上昇する。 桜の開花日は東京が3月26日と現平年値より2日、京都は同28日で3日早まる。

3月30日(水)

<各地の最高・最低気温>
札幌       10.3度       0.0度
仙台       13.0度       1.4度
東京       16.5度       6.7度
名古屋      16.4度       4.7度
大阪       14.6度       6.4度
福岡       15.3度       5.1度
那覇       20.0度      15.7度
<全国ランキング>
最高気温        22.1度     南大東(沖縄)
最低気温       -10.8度     菅平(長野)
1時間降水量      11.0ミリ     塩谷(栃木)
日降水量        34.0ミリ     塩谷(栃木)
最大瞬間風速     20.8メートル  飛島(山形)
快晴の空がひろがるが、景色はかすむ。(10:19)
昼ごろには積雲が発生する。 (13:52)
快晴だが、一部に層積雲が現われる。(17:37)
<当地の状況>
最高気温          15.7度
最低気温          2.0度
最大瞬間風速       12.0メートル(西北西の
日照時間          11.2時間

気象庁、余震発生確率10%に 震度5強以上

 気象庁は29日、東日本大震災に伴う最大震度5強以上の余震が、3日以内に発生する確率を10%と発表、これまでの20%から引き下げた。4月1日からの3日間でも、確率は10%。 同庁の横田崇地震予知情報課長は「余震は次第に少なくなっているが依然、活発な状況。広範囲で起こっているため、発生する場所により震度が異なり、震度6弱や6強となる可能性もある」とし、引き続き警戒を呼び掛けた。津波を引き起こす恐れもあるという。 大震災が起きていない平常時なら、東北~関東の太平洋沿岸部でこの規模の地震が起きる確率は0.2%で、10%はその約50倍。横田課長は「平常時よりはるかに高い確率なので、注意してほしい」と述べた。 29~31日の3日間に、マグニチュード(Ⅿ)5以上の余震が発生する回数は10~20回程度、多い場合は50回程度と予想。25~28日の4日間は20~30回程度とした。 29日正午までのⅯ5以上の余震は372回(Ⅿ7以上3回、Ⅿ6以上63回)に上った。岩手県・三陸沖から千葉県・房総沖にかけての南北約600キロ、東西約350キロの広範囲で発生している。

3月29日(火)

<各地の最高・最低気温>
札幌       10.5度       1.8度
仙台       13.6度      -0.4度
東京       15.3度       5.2度
名古屋      16.8度       2.5度
大阪       15.9度       4.5度
福岡       15.8度       5.8度
那覇       21.2度      15.2度
空は白っぽいが、快晴。(9:19)
昼前から積雲が現われる。(13:06)
夕方にかけて快晴。一部に層積雲が見られる。(17:39)
<当地の状況>
最高気温         15.2度
最低気温         1.8度
最大瞬間風速      8.2メートル(南西の風)
日照時間         11.5時間

東京で桜が開花、平年並み 昨年より6日遅く

 東京管区気象台は28日、東京で桜(ソメイヨシノ)が開花した発表した。平年並みで、昨年より6日遅い。 千代田区の靖国神社にある標本木で同日午前、開花の基準となる5~6輪が咲いているのを確認した。開花後、約1週間で満開となる。 気象庁によると、ソメイヨシノは今月20日に静岡市で開花したのを皮切りに、22日に福岡市と高知市、27日には名古屋市で開花している。

東海地震に結びつく変化なし 大震災後、初の判定会

 東海地震の想定震源域に異常がないかを検討する月例の地震防災対策強化地域判定会が28日、東日本大震災の発生後初めて開かれ「東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていない」とする見解を発表した。
 判定会では、大震災と、大震災4日後の15日に静岡県東部で発生したマグニチュード6.4、最大震度6強の地震についても分析。両地震に伴い、東海地震の想定震源域では大規模地震の発生時にみられる一時的な地殻変動の変化が観測されたが、その後は通常の状態に戻った。
 15日の地震の余震も減少しており、見解は「東海地域では、地震活動の状況に特段の変化は認められない」としている。
 会合後の記者会見で阿部会長は「大震災による影響を心配していたが、特段の異常は見られなかった」とする一方、「東海地震はいつ起きてもおかしくない状況に変わりはない」と述べた。 
15日の地震について気象庁は、発生メカニズムや震源の場所などから「東海地震とは無関係」とし、臨時の判定会は開催されなかった。

宮城県石巻市で震度5弱 一時津波注意報も

 28日午前7時24分ごろ、宮城県石巻市で震度5弱など東北を中心に広い範囲で地震があった。気象庁は、宮城県沿岸に津波注意報を発表したが、約1時間半後に解除した。
 津波注意報の発表は、11日の東日本大震災の本震で、全国的に警報・注意報が出て以来。宮城県の検潮所は津波で破壊され観測不能となっているため、海上保安庁職員が目視で潮位変化を監視したという。
 気象庁によると、震源地は宮城県・牡鹿半島沖約80キロで、震源の深さはごく浅い。地震の規模はマグニチュード(Ⅿ)6.5と推定される。東日本大震災の余震とみられる。

3月28日(月)

<各地の最高・最低気温>
札幌        7.9度      -1.7度
仙台       10.7度      -1.7度
東京       12.7度        4.4度
名古屋      14.4度       0.8度
大阪       14.6度        2.2度
福岡       14.9度        3.6度
那覇       18.4度       14.4度
<全国ランキング>
最高気温       20.1度     南大東(沖縄)
最低気温      -17.4度     喜茂別(北海道・後志)
1時間降水量     5.5ミリ     平塚(神奈川)
日降水量       25.0ミリ    西表島(沖縄)
最大瞬間風速    19.5メートル  飛島(山形)
午前中は快晴。(11:05)
昼ごろ、巻雲と内陸に積雲が少し現われたが終日、快晴の青空がひろがる。(14:00)
<当地の状況>
最高気温          12.3度
最低気温         -0.4度
最大瞬間風速       8.6メートル(北西の風)
日照時間          11.8時間

名古屋市で桜が開花 平年より1日早く

 名古屋地方気象台は27日、名古屋市で桜が開花したと発表した。平年より1日早く、昨年より9日遅い。 気象台によると、2月下旬に気温の高い日が続いたが、3月に入って数日周期で寒い日と暖かい日が入れ替わり、平年並みの開花につながったらしい。 この日の名古屋市内は晴れ渡ったが、最高気温は平年より3.4度低い11.8度と3月上旬並み。今週後半にかけて最高気温は20度ほどまで上がる見通し。 

宮城の死者、阪神大震災超す 全体では1万804人

 警察庁の27日午後9時現在のまとめによると、宮城県の死者だけで6565人となり、1995年の阪神大震災(6434人)を超えた。全体の死者は1万804人、家族が警察に届けた行方不明者は1万6244人で、計2万7048人に上った。
 宮城以外で犠牲者が多い岩手と福島の死者はそれぞれ3213人と968人。この3県で約7,740体の身元を確認し、うち7220体を遺族に引き渡した。行方不明者は宮城6144人、岩手4682人、福島5414人となった。
 東北地方の太平洋側は27日朝、宮城県気仙沼市で氷点下2.5度、同県石巻市で同2.3度の最低気温を記録、被災各地で厳しい冷え込みとなった。気象庁は28日朝についても予想最低気温を岩手県大船渡市で氷点下3度、宮城県石巻市で同2度としており、被災地では体調管理に気を付けるよう呼び掛けている。

3月27日(日)

<各地の最高・最低気温>
札幌        3.8度      -2.8度
仙台        6.9度      -1.3度
東京       12.0度        2.9度
名古屋      11.8度        0.2度
大阪       11.3度        2.2度
福岡       13.8度        2.1度
那覇       15.7度       13.9度
<全国ランキング>
最高気温        18.7度      父島(東京)
最低気温       -18.5度     野辺山(長野)
1時間降水量      5.5ミリ      西表島(沖縄)、本荘(秋田)
日降水量        32.5ミリ     西表島(沖縄)
最大瞬間風速     20.1メートル   与那国島(沖縄)
快晴の空がひろがる。(9:43)
昼ごろになると、積雲が少し見られる。北西の風がやや強い。(14:44)
夕方は快晴となるが、南の空には巻雲が見られる。(17:37)
<当地の状況>
最高気温          11.8度
最低気温          1.8度
最大瞬間風速       11.9メートル(西北西の風)
日照時間          12.1時間

3月26日(土)

<各地の最高・最低気温>
札幌        3.6度      -4.1度
仙台        7.1度      -0.4度
東京       11.6度        4.3度
名古屋      10.3度       2.1度
大阪       10.5度        3.8度
福岡       12.0度        3.8度
那覇       17.1度        13.1度
<全国ランキング> 最高気温        20.2度     南大東(沖縄)
最低気温       -16.3度     喜茂別(北海道・後志)
1時間降水量      10.0ミリ    平岩(新潟)
日降水量        40.5ミリ    平岩(新潟)
最大瞬間風速     26.0メートル  白河(福島)
積雲が現われる。終日、北西の風が強く吹く。(8:58)
日中も積雲が現われる。(11:58)
夕方ごろには雲が消え、快晴になる。(17:35) <当地の状況>
最高気温          9.9度
最低気温          2.7度
最大瞬間風速       17.0メートル(北北西の風)
日照時間          11.8時間

大震災、収まらぬ余震活動 1ケ月後に最大規模も

 東日本大震災の余震は収まる気配がなく被災地の住民を脅かしている。阪神大震災のような内陸型地震は多くの場合、3日以内に最大余震が起きるのに対し、今回のように海域を震源とする場合はそれよりも長く、過去には約1ケ月後というケースもあり、気象庁は警戒を呼び掛けている。  気象庁によると、東日本大震災のこれまでの最大余震は、本震約30分後に茨城県沖であったマグニチュード(Ⅿ)7.7。余震は東西約350キロ、南北約650キロの広大な範囲で起こる恐れがあるという。  政府地震調査委員会などによると、海域の地震の最大余震は、本震の10日以内に起こることが多い。しかし今回同様、大きな津波被害を引き起こした1983年の日本海中部地震(Ⅿ7.7)ではⅯ7.1の最大余震が26日後に、93年の北海道南西沖地震(Ⅿ7.8)では27日後にⅯ6.3が発生。津波注意報で住民が避難するなどした。  気象庁によると、最大震度5強以上、Ⅿ7以上の余震が27日までに発生する確率は20%。平常時、東北~関東沖合でⅯ7以上が3日以内に起きる確率は約0.2%で、その約100倍に当たる。

3月25日(金)

<各地の最高・最低気温>
札幌        3.0度      -3.2度
仙台        6.3度      -1.1度
東京       13.4度        3.5度
名古屋      13.5度        2.2度
大阪       13.1度        2.8度
福岡       10.3度        5.0度
那覇       17.1度        13.3度
<全国ランキング>
最高気温        22.1度      南大東(沖縄) 最低気温       -15.3度      薮川(岩手)
1時間降水量      12.0ミリ     門前(石川)
日降水量        35.5ミリ     西郷(島根)
最大瞬間風速     27.8メートル   西郷岬(島根)
午前中は快晴の空がひろがる。(10:13)
昼前から巻層雲がひろがりはじめ、次第に高層雲に変わる。層積雲も現われ、昼過ぎには一時雨が降る。(14:03)
乱層雲または層積雲、山沿いには層雲が見られ、夕方から宵のうちにかけて一時雨が降るが、夜遅くには回復し星空が見られる。(17:35) <当地の状況>
最高気温         11.9度
最低気温         2.7度
最大瞬間風速      13.9メートル(西北西の風)
日照時間         5.8時間
降水量          0.5ミリ(最大1時間雨量0.5ミリ)

4~6月、晴れの日多く少雨 東北4月上旬まで低温傾向

 気象庁は24日、4~6月の3カ月予報を発表した。4月は日本付近を通過する低気圧や前線の影響が平年より弱いため、東日本以西で晴れの日が多く、雨は少なめの見通し。  東日本大震災で被災した東北は、天気が数日の周期で変わり、4月上旬ごろまで低温傾向が強いが、その後は次第に暖かくなるという。  同庁によると、今冬の厳しい寒さをもたらしたラニーニャ現象は春に終息見込みだが、4月は影響が残るため沖縄・奄美で低温傾向が続くという。5月に入るとラニーニャの影響が弱まり、6月にかけ全国的に気温が平年を上回るとみている。  今夏は、昨年のような記録的猛暑の可能性は低いが、近年の高温傾向を反映して暑くなると予想した。

東日本大震災の死者9811人に 原発事故、捜索阻む

 東日本大震災の死者は警察庁の24日午後9時現在のまとめで9811人に上り、家族が警察に届けた行方不明は1万7541人で、計2万7352人。1都15県の約1900ケ所の避難所で約25万人が生活している。  被害の大きい東北3県の死者は宮城5889人、岩手3025人、福島839人。福島県の死者判明数が宮城、岩手両県より少ないのは、福島第1原発から30キロ圏内が避難指示や屋内退避の対象となり、捜索活動が難航しているためとみられる。自衛隊関係者は「実際は多くの遺体が未発見のまま放置されている可能性がある」としている。 <震度5強以上20%で変わらず 気象庁、余震いまだ活発>  気象庁は24日、東日本大震災に伴う震度5強以上の余震が3日以内に発生する確率は、20%と発表した。27日から3日以内でも20%で、いずれも23日発表と変わらない数値。  23~25日の3日間に、マグニチュード(Ⅿ)5以上の余震が起きる回数は10~20回、多い場合で40回程度と予想。気象庁は「余震はいまだ活発。場合によっては震度6弱から6強の恐れもあり、津波の可能性もある」としている。  24日正午までに起きたⅯ5以上の余震は347回で、Ⅿ7以上が3回、Ⅿ6以上が59回。有感(震度1以上)の余震は、20日が90回、21日は79回だったが、22日は92回、23日は3回の震度5強を含む100回と、ここ数日はやや増加している。  24日午後、宮城県で震度5弱となる地震があった。一方、気象庁は茨城県で5弱となった24日朝の地震は大震災の余震ではないと判断した。 <津波波源域は550キロ 日本最大級と気象研>  東日本大震災で津波の発生源の領域を指す「津波波源域」について、気象研究所は24日、岩手県沖から茨城県沖に及ぶ南北約550キロ、幅約200キロと推定した解析結果を発表した。  2004年12月にインド洋で巨大津波が発生した「スマトラ沖地震」の津波波源域は、東日本大震災より大きく、長さ約1300キロ、幅約100キロと推定されている。今回は日本近海では最大級とみられる。  気象研究所は北海道から関東地方にかけた太平洋岸や沖合にある19ケ所の津波観測点で得られた津波の到達時間から津波波源域を解析した。 <被災の東北、26日にかけ積雪も 低温、健康に注意を>  気象庁は24日、冬型の気圧配置が強まるため、東日本大震災の被災地の東北では26日にかけ雪や雨が降り、太平洋側でも積もる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。北西の強い風も吹くとみられる。  さらに28日まで2月下旬並みの寒さが続き朝晩は冷えこむとして、体調管理にも注意が必要としている。  同庁によると、25日夜、関東の東海上に発生した低気圧が北上し、26日朝に三陸沖に達する見通し。26日は、陸上でも最大風速15メートル近い強風が吹くとみられる。  27日からは晴れる日が多くなるが、空気が乾燥するため、避難所では暖房用などの火の取り扱いに注意が必要という。  神田豊主任予報官は「天気が回復しても、晴れて地表の熱が奪われる『放射冷却現象』などで、最低気温は氷点下に近い日が続く。昼間の気温との差も大きくなるので、健康管理には十分注意してほしい」と述べた。

3月24日(木)

<各地の最高・最低気温>
札幌         2.4度      -4.0度
仙台         7.3度      -1.5度
東京         8.1度        2.9度
名古屋        9.1度       0.9度
大阪         9.3度        3.3度
福岡        13.3度        4.0度
那覇        16.8度        14.7度
<全国ランキング>
最高気温       20.9度     志多阿原(沖縄)
最低気温      -19.4度     朱鞠内(北海道・上川) 1時間降水量     6.0ミリ     柳ケ瀬(滋賀)
日降水量       14.5ミリ     羽咋(石川)
最大瞬間風速    24.7メートル  鰐浦(長崎)
朝は高層雲が覆うが、次第に巻層雲に変わり日暈が現われる。(10:08)
昼ごろには青空がひろがる。巻層雲と積雲が見られる。北西の風がやや強い。(13:32)
夕方、積雲は層積雲に変わっていく。(17:21) <当地の状況>
最高気温         10.3度
最低気温         0.0度
最大瞬間風速      11.4メートル(西北西の風)
日照時間         7.4時間

大船渡の津波23.6メートル 昭和三陸地震に匹敵

 東日本大震災の津波の高さが、岩手県大船渡市で23.6メートルに達していたことが23日、港湾空港技術研究所などの現地調査で分かった。1933年の昭和三陸地震津波で観測された大船渡市の最大28.7メートルにほぼ匹敵する。  国内観測史上最大は、明治三陸地震津波(1896年)の38.2メートルとされる。2004年のスマトラ沖地震津波では、34.9メートルの津波の痕跡が見つかっている。  同研究所の戸田和彦特別研究官は「震源との位置関係などがあり単純比較はできないが、明治三陸地震当時より防波堤などの設備が整った中で出た津波のデータ。明治の津波より、今回の方が規模が大きかった可能性がある」としている。  同研究所は、国土交通省の要請で青森、岩手、宮城の東北3県で港湾施設などを調査。被災した建物に残る浸水の跡や住民の証言などに基づき規模を割り出した。  大船渡市の綾里で23.6メートルのほか、宮城県女川町14.8メートル、岩手県久慈市13.4メートル、岩手県釜石市9.0メートル、青森県八戸市8.4メートルに達したと判定した。  気象庁によると、津波の高さが2メートルを超すと木造家屋は全面破壊。鉄筋コンクリートビルは4メートル程度までは耐えられるが、16メートルを超すと全面的に破壊されるという。  一方、同庁は大震災後、データ電送が停止していた検潮所の津波観測値を公表。岩手県宮古市8.5メートル以上、大船渡市8.0メートル以上で、津波被害により正確に観測できなかった可能性がある。

大震災死亡・不明者は2万5千人 死者最多は宮城5千人超

 警察庁の23日午後11時現在のまとめで、東日本大震災の死者は9523人、家族が警察に届け出た行方不明者は1万6094人で、計2万5617人となった。死者が最も多いのは宮城県で、5714人となっている。  被害の大きい東北3県のうち宮城以外の死者は岩手2939人、福島812人。行方不明者は宮城6196人、岩手4974人、福島4920人。  東北、関東、甲信越、静岡の1都15県に設けられた約1800ケ所の避難所で、原発事故の影響などによる避難を含め約26万人が生活している。 <福島で震度5強が3回 東日本大震災の余震>  23日午前7時12分ごろと同36分ごろ、午後6時55分ごろ、福島県いわき市で震度5強をそれぞれ記録する地震があった。  気象庁によると、午前7時12分の地震の震源地は福島県浜通りで、震源の深さはごく浅い。地震の規模はマグニチュード(Ⅿ)6.0と推定される。東日本大震災の余震とみられる。

3月23日(水)

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快晴だったが、次第に巻層雲が現われる。(10:19)
巻層雲が覆い、曇り空になる。北西の風が強い。(13:00)
昼過ぎには雲が取れて、再び快晴に。遠くには層積雲が見える。(17:41) <当地の状況>
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