宮城県で震度4、9日の余震か 福島で一時、津波注意報

 10日午前6時24分ごろ、宮城県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は牡鹿半島の東沖約130キロで震源の深さは9キロ。マグニチュード(Ⅿ)6.8と推定される。気象庁は一時、福島県沿岸に津波注意報を出した。
 9日に宮城県北部で震度5弱を観測した地震の余震とみられ、東北から関東、北陸、東海の広い範囲で揺れを観測した。10日も午前3時16分に東北や関東、北陸で最大震度3(Ⅿ6.2)など余震が相次ぎ、9日以降の有感の余震は30回を超えた。
 気象庁は記者会見で「Ⅿ6級の余震も複数ある。活動は徐々に収まってくると考えられるが、今後1週間程度は最大震度4程度の余震の恐れがある」と注意を呼び掛けた。
 JR東日本によると、東北・山形・秋田・上越・長野の各新幹線は平常通り運転している。
 また、9日の地震の津波で養殖施設が流された岩手、宮城両県で漁業関係者らは10日、被害状況を確認するための本格的な調査を始める。