死者・不明2万7千人 東日本大震災から20日目

 東日本大震災は30日、発生から20日目を迎えた。警察庁の午後9時現在のまとめによると、死者は12都道県で1万1362人、家族が警察に届けた行方不明者は6県の1万6290人で、計2万7652人となった。漁船など船舶の甚大な被害も明らかになってきた。 警察庁などによると、被害が大きい3県の死者は宮城6906人、岩手3349人、福島1047人。行方不明者は宮城6927人、岩手4544人、福島4815人。3県で検視を終えた遺体は計1万1,152体で、うち計8799体が身元確認できた。 3県で検視を終えた遺体の約2割の身元は確認できていない。家族全員が津波の被害に遭ったケースもあり、確認困難な状況が続いている。 宮城県は20トン未満の漁船約1万2千隻が大破・流失し、被害額は約1020億円と発表。岩手県も漁船流失を含めた農林水産関係の被害は、判明分だけで約945億円とした。海上保安庁は東北の太平洋沿岸で278隻の漂流船を発見した。 原発事故の影響などによる避難と合わせ、1都16県に設けられた約2千ケ所の避難所で、約17万人が生活している。