豪雨死者54人、不明者55人に 迂回路で捜索広がる

 台風12号による紀伊半島豪雨は7日、大きな被害が出た和歌山、奈良両県で新たに遺体が見つかり、全国の死者は54人となった。行方不明者は55人で計109人。警察などの捜索隊は、道路が寸断された地域に迂回路をつくり活動範囲を広げるなどして、行方不明者の発見や救助を急いでいる。
 共同通信が各自治体の発表を集計した結果によると、7日までに判明した豪雨被害による死者は和歌山県の38人、奈良県の6人をはじめ、埼玉、三重、兵庫、広島、徳島、香川、愛媛の9県。行方不明者が最も多いのは和歌山県の34人で、奈良県が19人。ほかに三重、鹿児島県でも行方が分からない人が出ている。