台風禍、04年以来最悪に 死者27人、不明51人

 台風12号による大雨で大きな被害が出た奈良県や和歌山県では5日、各県警や消防などが現地での行方不明者の捜索や救助活動を本格化させ、同日朝、新たに奈良県十津川村で行方不明になっていた無職森段造さん(82)を遺体で発見した。
 共同通信の集計では、これまでに判明した死者は和歌山県の17人、奈良県の4人など全国で27人。行方不明者は51人で、台風被害としては死者・不明者98人を出した2004年の台風23号以来、最悪の事態となった。