台風12号、四国か近畿に上陸へ 大雨が長時間続く恐れ

 大型の台風12号は2日、四国の南海上を北上し、夜には四国や近畿の一部が風速25メートル以上の暴風域に入った。3日未明から明け方にかけて四国か近畿に上陸する見込み。速度が遅いため、西・東日本の広い範囲で大雨や暴風が長時間続く恐れがあり、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けた。
  12号は台風の目が直径約200キロある大きなドーナツ型なのが特徴。台風周辺の湿った空気の影響で、2日は北海道や関東甲信など台風から離れた地域でも荒れ模様になった。北海道石狩市は1時間51.5ミリと観測史上最多の大雨。8月30日夕の降り始めからの雨量は奈良県上北山村で740ミリを超えた。