台風で26人死亡、54人不明 3600人超なお孤立

 台風12号が日本海へ抜けた4日、紀伊半島を中心に大雨の被害が明らかになり、共同通信の集計では和歌山県で17人、奈良県で3人が死亡するなど、6県で死者26人、行方不明者54人になった。道路の寸断などで捜索活動が進まず、被害がさらに拡大する可能性がある。
 和歌山県では、那智勝浦町や新宮市など、少なくとも4市町の37地区で3600人以上が4日夜の時点でも、なお孤立していることが、共同通信のまとめで分かった。
 和歌山県では、田辺市伏菟野で4日午前0時40分ごろ土砂崩れが発生。住宅6棟が巻き込まれ女性1人が死亡、女性2人と男子高校生2人が行方不明になった。