熊本・大分豪雨、死者17人に 不明9人、捜索続く

  九州北部の豪雨で、熊本県は12日午後、新たに13人の死亡を確認した。同県内の死者は16人、行方不明は8人になった。大分県でも1人が死亡し、1人が行方不明となっており、両県で計17人が死亡、9人が行方不明となり、県警などが捜索を続けている。
  気象庁によると、熊本県阿蘇市では24時間雨量が500ミリ超と観測史上最多。阿蘇市・阿蘇乙姫では、12日午前5時53分までの1時間に108ミリを観測し、1978年の統計開始以来、最大の1時間雨量を記録した。
  気象庁は、熊本県と大分県を中心に「これまでに経験したことのないような大雨になっている」として、注意を呼び掛けている。
  野田佳彦首相は衆院予算委員会で「今までの記録にないような大雨と聞いている」と述べ、政府は官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。