富士山5合目に亀裂、約20m 気象庁「噴火の兆候なし」

  昨年3月に静岡県東部を震源とするマグニチュード(M)6・4の地震が起きた後、山梨県側の富士山5合目で、地面に長さ約20メートルの亀裂が見つかっていたことが10日、山梨県などへの取材で分かった。
  気象庁は「富士山の観測データに異常はなく、噴火の兆候は認められない」として、火山活動ではなく、地震が原因との見方を示している。
  県砂防課によると、昨年3月15日の地震発生後、富士スバルラインの点検をしていた県道路公社の職員が小御嶽神社近くの関係者用駐車場で亀裂を発見。神社によると、幅、深さはともに数センチで、現在は砂利などで自然に埋まっている。