大気不安定で大雨続く 週末以降は猛暑に注意

 大気の状態は30日も不安定で、北日本と東日本の各地で激しい雨となった。気象庁によると、東日本と東北は30日昼前にかけて、1時間に50ミリ前後の非常に激しい雷雨に注意が必要。北海道の大雨は峠を越えたが、これまでの雨で河川の水位が上昇しているとして、警戒を呼び掛けた。  関東以西の地域は週末以降、夏空が戻り、暑さが厳しくなる見込み。同庁は、8月1日ごろから1週間程度、全国的に気温が平年をかなり上回る恐れがあるとして「異常天候早期警戒情報」を発表している。  北海道では24時間雨量が神恵内で171.5ミリ、寿都で148.5ミリに達するなど4地点で観測史上最多。30日、秋田県の角館で1時間に59.0ミリの非常に激しい雨を観測した。  気象庁によると、サハリン付近を北進する低気圧とそこから延びる前線に、南から暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定になった。31日以降、太平洋高気圧が日本付近に次第に張り出してくる見込みという。