15日も大雨に警戒必要 九州から東北にかけ

 梅雨前線の影響で14日、西日本は豪雨に見舞われ、九州北部や近畿で局地的に1時間に100ミリ以上の猛烈な雨。大雨の範囲は東日本にも広がった。15日夕にかけても九州~東北の広範囲で大雨の恐れがあり、気象庁は引き続き厳重な警戒を呼び掛けた。1時間に50~60ミリの非常に激しい雨が見込まれるという。
 気象レーダーなどの解析では14日朝、長崎県五島市付近で1時間に約110ミリ、福岡市早良区付近では約100ミリの雨が降ったとみられ、国土交通省の雨量計も佐賀市富士町で107ミリを観測。京都市右京区では同日夜、約100ミリの雨が降ったとみられる。
 1時間雨量は、佐賀市の北山79.5ミリ、福岡県の大宰府73.5ミリ、京都市の京北72.0ミリ(観測史上最多)、広島県東広島市の志和50.0ミリ、長野県飯田市の南信濃49.0ミリ、岡山県高梁市の陣山44.5ミリ(7月観測史上最多)などを記録。10日の降り始めからの雨量は、北九州市小倉南区の頂吉で560ミリを超えた。
 気象庁によると、梅雨前線は対馬海峡から日本海を通って東日本に延びている。前線上の低気圧が北東に進み、15日朝に三陸沖に達する見通し。