大気不安定で局地的大雨 30日にかけて警戒必要

 大気の状態が不安定になり29日、北海道から九州の広い範囲で局地的に激しい雨。北海道は記録的雨量の地点があった。気象庁は30日にかけ、1時間に50ミリ前後の非常に激しい雨の恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。落雷や竜巻にも注意が必要という。
 同庁によると、日本列島に猛暑をもたらした太平洋高気圧が東に移動し、同高気圧の縁に沿うように南から暖かく湿った空気が流入。さらに日本海を進む低気圧の影響で、北海道も大気の状態が不安定になっている。
 30日夕までの24時間予想雨量は、北海道、東北、東海の多い所で150ミリ。
 29日、北海道積丹町の美国で24時間雨量が171.0ミリなど、道内6地点で同雨量が観測史上最多(過去タイを含む)、高知県の須崎は250.0ミリと7月最多となった。高知県南国市の南国日章で1時間に60.5ミリ、北海道福島町の千軒で55.0ミリ(7月観測史上最多)、和歌山県の南紀白浜空港47.0ミリ、静岡県森町の三倉で43.0ミリの激しい雨を観測した。