気象庁「8月は戦後最も暑い夏」 史上最高は80地点以上

 8月の日本列島は、沖縄・奄美を除く地域の月平均気温が地域別のデータの取りまとめを開始した1946年以降、最高となる見通しであることが30日、分かった。気象庁が29日までの暫定値で解析した。
 地点別でも、全国154ヶ所の気象台、測候所などのうち、半数を超す85ヵ所で月平均気温が観測史上最高(過去タイ含む)となり「スーパー猛暑」がデータでも裏付けられた。
 同庁は(1)偏西風の吹く位置が北に偏り、太平洋高気圧が北に強く張り出した(2)大陸からのチベット高気圧の勢力も強く、太平洋高気圧と重なって安定した高気圧が覆ったなどの要因を指摘。「地球温暖化に伴う長期的な気温上昇が背景の可能性もある」としている。
 暫定値によると、北日本は平年を2.6度、東日本は2.2度、西日本は2.1度上回った。沖縄・奄美は平年より0.7度高く、戦後5位の高温。
 月平均気温が過去最高の主な地点は京都30.0度(平年比プラス2.2度)、大阪30.5度(同2.1度)、広島30.3度(同2.4度)、高松30.4度(同3.0度)、福岡30.4度(同2.8度)と平均気温が「真夏日」状態。