うだる列島、多治見市39.4度 7月では新記録

 引き続き勢力の強い太平洋高気圧に覆われた日本列島は22日、東海地方を中心に厳しい暑さとなった。岐阜県の多治見市で、この地点の7月としては観測史上最高の39.4度を記録。名古屋も38.0度、津は37.9度などの猛暑となった。  熱中症とみられる症状で倒れる人も相次ぎ、栃木、茨城、埼玉、千葉、三重の各県で計7人が死亡した。  気象庁によると、多治見以外でも福島県田村市の船引33.6度、長野県の南木曽35.0度など、8県の計19地点で7月として観測史上最高の暑さ(過去タイ記録含む)だった。  気温35度以上の「猛暑日」となった観測点は144地点に達し、21日の106地点を上回った。気圧の谷の影響で雨となった北海道を含む全47都道府県で、30度以上の「真夏日」となった。  向こう1週間も、気温は全国的に平年並みか平年より高い見込み。気象庁は熱中症のほか、農作物の管理にも注意が必要だという。  39.4度を記録した多治見市は2007年8月、国内過去最高の40.9度を観測した「日本一暑い町」。38度を超すと市がうちわを市民に配ることにしており、市職員らがJR多治見駅前で配布。