Ⅿ5以上の余震400回超 年平均発生数の2.6倍

 気象庁は東日本大震災でマグニチュード(Ⅿ)5以上の余震が12日午前8時現在で、408回に達したことを明らかにした。うちⅯ7級が5回、Ⅿ6クラスは68回。
 同庁によると、日本全域のⅯ5以上の地震発生数は2008~10年の年平均で155回。東日本大震災の余震は1ケ月余で、その約2.6倍が観測されたことになる。
 3月20日~4月10日の震度1以上となった余震の回数は1日当たり33~100回で推移。気象庁はその後のデータをまとめてないが、福島、茨城両県で震度6弱の余震があった11日は、福島県浜通りを震源とする有感の地震だけで30回を超えている。
 4月7日に宮城県沖でⅯ7.1(最大震度6強)、12日は千葉県沖でⅯ6.4(同震度5弱)の余震が発生しており、気象庁は「大規模な余震が今後、どこで起きてもおかしくない。内陸で起きると、震度7の想定も必要」と指摘している。
<5強以上の余震確率10% 気象庁「平常より高い」>
 気象庁は12日、東日本大震災に伴う震度5強以上の余震が、3日以内に発生する確率を10%と発表した。15日から3回以内も10%。いずれも前回の6日発表の数値と変わらなかった。
 11、12日と2日連続で、福島、茨城両県で震度6弱の余震が起きるなど活動が活発化しているように見えるが、同庁地震予知情報課は「確率が変わるほど余震は急激に増えていない」と説明。「平常時よりはるかに高い確率なので、警戒してほしい」としている。
 同庁は、12~17日の6日間に、マグニチュード(Ⅿ)5以上の余震が起きる回数は10~20回程度、多い場合は50回程度と予想。Ⅿ7規模の余震が発生する恐れがあるという。
 12日午後3時までに最大震度4以上となった余震は111回、うち11、12両日は16回という。
 余震発生確率は「本震直後は余震の数が多く、時間経過に伴って減る」などの統計モデルを用いて算出。今回は12日昼までの余震回数や規模のデータに基づき算定した。数値は10%刻みで、数%レベルの精度はないという。