阿蘇山で小規模噴火 2年ぶり、火炎現象も

 福岡管区気象台は15日、熊本県・阿蘇山の中岳第1火口で同日午前、ごく小規模な噴火が発生し、火口の北東約2キロでごく少量の降灰を確認したと発表した。阿蘇山の噴火は2009年2月4日以来2年ぶり。
 同気象台によると、中岳第1火口では13日正午ごろから、火口内にとどまる小規模な火山灰の噴出が断続的に発生。14日夜には噴出した火山ガスが自然発火し、炎が噴き出るように見える「火炎現象」も確認されるなど、火山活動はやや高まっている。
 福岡管区気象台は「火山性微動は観測されておらず、現時点では火口周辺に影響を及ぼすような大きな噴火の兆候は認められない」としている。