震災1ケ月前、余震400回に 気象庁会見

 東日本大震災から1ケ月になるのを前に7日、気象庁地震予知情報課の土井恵治課長が記者会見し「当面は震度6弱~6強の大きな余震が起きる可能性も否定できない」と指摘。余震域以外で地震が活発化していることにも、あらためて注意を呼び掛けた。
 7日正午までにあったマグニチュード(Ⅿ)5以上の余震は394回で、過去最も余震活動が活発だった北海道東方沖地震(1994年、Ⅿ8.2)の約3.5倍のペースに上ることも明らかにした。
 これまで最も規模の大きい余震は、本震の約30分後に起きたⅯ7.7だが、土井課長は「これが『大震災の最大余震』と評価できる段階ではない」と述べ、今後も注意深く監視するとしている。
 全国のⅯ3以上の地震発生回数は、震災前の1ケ月は1日平均3.2回だったのに対し、震災後は余震を除いても2倍以上の8.8回に上っている。 
 同庁は、大震災後に余震域以外でⅯ4.5以上の規模の大きい地震が起きた場所として▽秋田県北部▽宮城県内陸部▽茨城県内陸部▽栃木、群馬県境▽長野、新潟県境▽静岡県東部などを挙げた。
 土井課長は「日本のどこでも地震が起こることを考え、誰もが心構えをしてほしい」と語った。