余震、5強以上「当面10%」 発生確率変わらず

 気象庁は6日、東日本大震災に伴う震度5強以上の余震が、3日以内に発生する確率を10%と発表した。前回の先月29日発表の数値と変わらない。9日から3日以内も10%で、いずれも大震災発生前の平常時の約50倍の高さという。
 同庁地震予知情報課は「余震は減少傾向だが際立った変化ではなく、活発な状況に変わりはない。特別な変化がなければ、当面は10%程度という状態が続く」としている。
 6日正午までに起きたマグニチュード(Ⅿ)5以上の余震は394回(Ⅿ7以上3回、Ⅿ6以上66回)に達した。
 余震は岩手県の三陸沖から千葉県・房総沖に広がる南北約500キロ、東西約200キロの範囲を中心に発生。さらに長野、静岡、秋田、茨城各県で大規模な地震が起きるなど、余震以外の地震活動も若干高まっているとして、警戒を呼び掛けている。
 気象庁は、6~11日の6日間に、Ⅿ5以上の余震が起きる回数は20回程度、多い場合は60回程度と予想。震源の場所などによって震度6弱~6強の恐れもあり、津波の可能性もあるという。