被災地、24日も大雨警戒を 低気圧と前線で風雨強まる

 前線を伴った低気圧の影響で、23日は北~西日本の太平洋側を中心に広範囲で風雨が強まり、岩手、宮城、福島などに大雨警報が出された。気象庁は、東日本大震災で地盤の緩んでいる東北は二次災害の可能性が高く、24日朝にかけ大雨に警戒が必要としている。
 23日、高知県馬路村で1時間に42.5ミリ、秋田県男鹿市で同13.5ミリ、岩手県柴波町で同12.0ミリと4月としては観測史上最多の雨量を記録。宮城、福島両県などでもまとまった雨を観測した。
 同庁によると、日本海を東進する発達中の低気圧とそこから延びる前線に向かって南から湿った空気が流れ込むため、太平洋側を中心に1時間に30~40ミリ前後の激しい雷雨が見込まれる。
 24日夕までの24時間予想雨量はいずれも多い所で、北海道と東北の太平洋側100ミリ、関東90ミリとなっている。
 さらに北海道では24日にかけ海上22メートル、陸上で18メートルの最大風速が予想され、波の高さは太平洋側で6メートルに達するとみられる。