2時46分、被災地に祈り 死亡・不明2万6848人

 発生から1ケ月を迎えた東日本大震災の被災地は11日、地震が起きた午後2時46分に各地で犠牲者を悼む祈りがささげられ、あらためて深い悲しみに包まれた。未曾有の自然災害がもたらした被害は全容が見えず、死者は宮城県だけで8千人を超え、今なお1万3千人以上が行方不明。大きな余震がやまず、福島第1原発の事故対策も一進一退で緊張が続く。避難者14万人に対し、着工が始まった仮設住宅は必要数の1割だけだ。
 警察庁の11日午後7時のまとめでは、死者は12都道県の1万3130人、行方不明者は6県の1万3718人で、死者・不明者は計2万6848人。宮城県内の仙台市、東松島市、南三陸町については依然、不明者の集計ができず、今後さらに増えるとみられる。
 被害の大きい3県の死者は宮城8017人、岩手3825人、福島1226人。不明者は宮城6387人、岩手4091人、福島3236人。3県で検視が終わった遺体は1万3028体で、うち1万910体の身元が確認された。
 北海道から静岡までの18都道県に設置された避難所約2300ケ所に、約14万5千人が身を寄せている。