30分間に震度5弱以上8回 大震災直後、気象庁解析

 東日本大震災で本震後のわずか30分間に、余震を中心に震度5弱~6強の揺れとなったマグニチュード(Ⅿ)4.6~7.7の地震が、東北沖から東海にかけての地域で計8回起きていたことが25日、気象庁の解析で分かった。
 これまでの発表では、本震後30分間の5弱以上の余震は2回としていた。同庁は「集中的に複数の地震が起きた上、本震のエネルギーが巨大で揺れが長時間続いたことから、データの精査に時間がかかった」と説明している。
 また、大震災により東京都の8地点で新たに震度5弱~5強の揺れを観測していたと判明。全国で震度5弱以上となった観測点は、震度計の不具合が判明し取り消した地点を除き、計738地点となった。
 本震は3月11日午後2時46分ごろ。これまで気象庁は「3時6分ごろに三陸沖でⅯ7.0の余震」としていたが、ほぼ同時に岩手県沖と静岡県・伊豆地方で、Ⅿ4.6~7.4の地震が計3回起きていたことが分かったという。
 このほか福島県沖で2時51、54、58分と3時12分の4回にわたり、Ⅿ5.8~6.8の余震が発生。さらに本震30分後の同3時15分、茨城県沖でⅯ7.7の余震が起きた。