新燃岳、終息見えず「警戒必要」 噴火から半年

 九州の霧島連山・新燃岳の噴火活動が本格化してから26日で半年。6月には小規模な噴火が3回あり、マグマの移動を示す火山性地震が続くなど、終息の兆しは見えない。鹿児島大の井村隆介准教授(地質学)は「今後も噴火が続く可能性があり、警戒が必要」と呼び掛けている。
 井村氏によると、噴火が起きた6月には火山性地震が500回を超える日があり、火山灰の中のマグマによる発泡性粒子の割合が2,3割へと高まっていた。ほかにもマグマの供給が続いていることを示す兆候が幾つもみられるという。
 今回の噴火と類似が指摘される江戸時代の「享保噴火」では、数ケ月おきに大規模の噴火を繰り返した。