台風6号、東海沖に 豪雨への警戒呼び掛け

 大型で強い台風6号は20日未明、徳島県南部に上陸後、強い勢力ではなくなったが、大型を維持したまま和歌山県・潮岬付近を通過した。21日にかけて東海沖を進む見込み。速度が遅いため、西・東日本は長時間風雨の強い恐れがあり、気象庁は警戒を呼び掛けた。
  東日本大震災の被災地、東北の太平洋側も、21日にかけ局地的な大雨の恐れがある。
 高知県馬路村では19日の降水量が851.5ミリと、1日に降った雨量としては43年ぶりに国内最多記録を更新した。レーダーなどによる解析では、静岡県で1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられる。
<高知で1人死亡、奈良で1人不明 台風6号被害まとめ>
 警察庁は20日、台風6号に伴う被害状況をまとめた。午後4時現在、高知県で1人が死亡、奈良県で1人が行方不明となり、16府県で計54人がけがをした。
 同庁によると、高知県では20日、男性が遺体で見つかり、奈良県では18日、ダムの放水で釣りをしていた男性が行方不明となった。
 けが人は、香川県12人、愛知県8人、広島県7人、和歌山と兵庫県4人、岡山と滋賀県3人、三重、徳島、愛媛、高知県で各2人、宮城、埼玉、大阪、大分、宮崎各府県でそれぞれ1人。