残暑9月、秋の訪れ遅く 気象庁の3カ月予報

 気象庁は25日、9~11月の3カ月予報を発表した。猛暑が続き、9月に入っても太平洋高気圧の弱まりが遅く、全国的に厳しい残暑となる見込み。平年より気温が高い状態は10月まで続くとみられ、秋本番の訪れは遅くなりそうだ。  低気圧や前線の影響を受けやすい北日本(北海道、東北)と、南から湿った空気が流れ込む沖縄・奄美は曇りや雨の日が多いと予想している。  同庁によると、南米ペルー沖で海面水温が下がり、異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が今夏発生したとみられる。同現象発生時は偏西風の南下が遅くなり、秋も太平洋高気圧の勢力が維持される傾向がある。  今年は台風の発生がこれまで5個と少ないが、台風の生まれ故郷フィリピン近海の海面水温が平年より高く「台風ができにくい状況は変わりつつある」とみている。  9月 東日本(関東甲信~東海)と西日本(近畿~九州)の天気は数日の周期で変わる。  10月 太平洋側の地域と沖縄・奄美は平年に比べぐずつく日が多い。  11月 移動性の高・低気圧の影響で、天気は数日の周期で変わる。