台風4号、11日に九州北部接近 暴風域伴い北上

 台風4号は10日、風速25メートル以上の暴風域を伴って東シナ海を北上した。今後、東寄りに進路を変えながら、11日昼ごろに九州北部に接近するとみて、気象庁は警戒を呼び掛けた。  台風は11日午前0時現在、韓国・済州島付近を時速15キロで北東へ進んだ。中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。九州の一部が風速15メートル以上の強風域に入った。  12日午前0時には、島根県出雲市の北西約130キロを中心とする半径160キロの円内に達する見込み。  九州北部は11日、非常に強い風が吹くとみられ、予想最大風速は海上で25メートル、陸上は20メートル。九州北部と中国地方は、波の高さが6メートルの大しけとなるとみられる。満潮時を中心に高潮に警戒も必要という。  西~東日本は、南から湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定で、太平洋側を中心に局地的に非常に激しい雷雨の恐れがある。  沖縄県・西表島の大原で10日、1時間に84.0ミリ(8月観測史上最多)の猛烈な雨が降った。新潟県阿賀町の室谷で70.0ミリ(観測史上最多)、富山県の大山では58.0ミリを記録した。