台風4号、東北地方を横断 各地で大雨、100ミリ超も

 台風4号は12日、日本海を東進し午後5時ごろに秋田市付近に上陸、東北地方を横断し、同8時ごろに岩手県宮古市付近から太平洋に抜けた。大阪府や京都府では1時間に100ミリを超す猛烈な雨が降ったほか、大雨で秋田新幹線が運転を一時見合わせ、お盆の帰省客にも影響した。  気象庁によると、非常に激しい雨の恐れはなくなったが、東北では13日未明にかけて暴風への警戒が必要。地盤が緩み河川も増水しているとして、引き続き土砂災害への警戒を呼び掛けた。  台風上陸は今年初めてで、8月としては2007年の5号以来3年ぶり。  台風は13日午前0時現在、三陸沖を時速約55キロで東に進んだ。中心気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。13日は北海道の南東海上に進み、温帯低気圧に変わる見込み。  北海道は前線の活動が活発化し、乙部町潮見で24時間雨量が204.0ミリに達し8月としては観測史上最多となるなど、道内各地で記録的大雨。 <豊橋で突風被害>  12日午前11時50分ごろ、豊橋市牟呂市場町の柳生川にかかる市場橋付近で突風が発生し、近くの土地区画整理組合事務所の2階の窓ガラス3枚が割れ、吹き込んだ風圧で1階の玄関の扉が飛ばされた。当時、事務所には約10人の職員がいたが、けがはなかった。  このほか、同事務所西側の電気工事業彦坂吉明さん方自宅2階のベランダの屋根部分が吹き飛ばされ、同市神野新田町のスーパー駐車場で飛ばされた看板で乗用車5台のフロントガラスが割れるなど、市内4ヶ所で突風による被害があった。けが人はいなかった。