列島、名ばかり「立秋」 残暑も「猛暑」の予感

 うだるような猛暑が続く日本列島は7日、暦の上では秋が始まる「立秋」を迎えた。気象庁は当初、今夏の北日本は低温傾向とみていたが、偏西風の蛇行などで勢力の強い太平洋高気圧が予想に反しどっしり列島を覆った。向こう1カ月も高温傾向の見込みで、残暑も当面「猛暑」の予感だ。  7日、気温が高かった主な地点は、群馬県の館林36.9度、鳥取36.8度、兵庫県の豊岡36.5度、福島と埼玉県の熊谷35.9度、青森県の八戸と福岡県の朝倉35.8度など。北海道では浜中町の榊町35.5度など、6地点で観測史上最高(過去タイ1地点含む)を記録した。  記録的猛暑だった2007年8月16日、熊谷と岐阜県の多治見で国内観測史上最高の40.9度を記録。  今年の多治見と熊谷の暑さは、7月を中心に07年を上回る勢い。今後、40度超えの「酷暑」はあるのか。気象庁は「高温傾向の予報なので、絶対にないとは言えない」。