台風4号、山陰地方に接近 12日にも今年初上陸か

 台風4号は11日、九州北部や山陰に接近し日本海を東寄りに進んだ。12日夜にも北日本に上陸の恐れがある。上陸すれば今年初めてで、8月の上陸は2007年以来3年ぶり。  同庁は「台風から離れた場所も局地的な強い雨が予想される。台風通過後も波の高い状態はすぐには解消されない」として、海や山のレジャーに注意を呼び掛けた。台風は12日午前0時現在、松江市の北北西約120キロを時速約25キロで東に進んだ。中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。九州北部や中四国、近畿が風速15メートル以上の強風域に入り、長崎県対馬市の厳原で最大瞬間風速33.6メートルを観測した。南からの湿った空気などにより広範囲で大気の状態が不安定になった。北海道八雲町では気象レーダーによる解析で1時間に約90ミリの猛烈な雨が降ったとみられる。山形県大蔵村の肘折でも観測史上最多の同56.0ミリを記録。九州北部では同30~50ミリ前後の激しい雨となった。  12日にかけての予想最大風速は、九州北部~東北の海上20~23メートル、陸上18~20メートル。