桜島の爆発700回超える 最多記録を更新中

 活発な火山活動を続ける鹿児島県・桜島の昭和火口(標高約800メートル)で6日午後6時9分、今年700回目の爆発的噴火を観測した。鹿児島地方気象台が年間爆発回数の観測を始めた1956年以降の最多記録を更新している。

 昨年は548回の爆発を観測し、24年ぶりに爆発の最多記録を更新したばかりだったが、今年は約2倍のペースで爆発を繰り返している。

 また、今年観測されたのは、すべて昭和火口の小規模な爆発で、昭和火口より規模が大きい南岳山頂火口(標高約千メートル)は爆発していない。6月末までの総降灰量は約370万トンに上る。

 同気象台は「大規模な爆発の兆候はみられないが、噴火の回数は依然として多く、今後の推移に注意が必要だ」としている。