7月は気温と降水量、記録ずくめ 「豪雨のち猛暑」

 気象庁は2日、中旬は梅雨前線の豪雨、その後は猛暑に見舞われた7月の天候まとめを発表した。東日本(関東甲信、北陸、東海)の7月下旬の平均気温は平年より2.1度高く、旬ごとの統計を開始した1961年以降最高。西日本(近畿~九州)と東日本は記録的大雨となった地点があった。  地点別の月平均気温は、大船渡(岩手県)23.8度、仙台25.3度、千葉27.7度と、3地点で平年を2.8~3.2度上回り観測史上最高(大船渡は過去タイ)。水戸など8地点は歴代2位、盛岡など7地点は3番目(いずれも過去タイを含む)の高温だった。  九州北部~関東が梅雨明けした中旬ごろから太平洋高気圧が強まり、7月22日に岐阜県の多治見で7月として観測史上最高の39.4度を記録。東京都心(大手町)は21日から4日連続の猛暑日で、7月最長だった。24日は35度以上の「猛暑日」の観測点が、36都府県の計152ケ所に達した。  月間降水量は、稚内233.5ミリ(平年の2.72倍)など北海道の3地点と東京・三宅島の計4地点で過去最多を更新。暖かく湿った空気の流入で、1時間に100ミリ前後の局地的大雨も目立った。