石巻の津波、8.6m以上 気象庁がデータ復元し判明

 気象庁は3日、東日本大震災で宮城県石巻市鮎川の検潮所で記録された津波の高さは「8.6m以上」だったと発表した。これまで、津波計のデータ伝送装置に残っていた記録から「7.6m以上」、現地調査の痕跡から「7.7m以上」としていた。
 回収した津波計センサーから新たに記録を復元できた。気象庁の観測点で記録された大震災の津波では、福島県相馬市の「9.3m以上」に次ぐ規模。
 記録によると、地震発生後約40分後に8.6mと潮位が最大になり、直後にデータが途切れた。実際は8.6mを上回る可能性があるという。