前線を伴った低気圧の影響で関東甲信の広い範囲で14日、大雪となり、交通機関に影響が出た。気象庁は同日、15日明け方にかけて大雪が続く恐れがあり注意を呼び掛けた。
東京消防庁によると、都内では少なくとも10人が転倒による骨折などでけがをした。
気象庁の観測では、14日午後11時までの関東甲信各地の最大積雪量は埼玉県の秩父で21センチ、長野県の松本で18センチ、甲府で5センチ、横浜で4センチ、東京都心で2センチ。東京の多摩西部に大雪警報が出た。
＜近畿各地で雪、鉄道乱れ相次ぐ 高速道路の通行止めも＞
近畿地方では14日、冷たい空気が入り込んで昼ごろから平野部でも雪が降り、高速道路の通行止めや電車のダイヤの乱れが相次いだ。
大阪管区気象台によると、14日午後6時までに大阪市内で3センチ、奈良市内で6センチ、和歌山市内で6センチの積雪をそれぞれ観測した。
＜名古屋で積雪4センチ 東海の交通網、乱れる＞
強い冬型の気圧配置の影響で、東海地方では14日午後から各地で雪が降った。名古屋市など平野部でも積雪がみられ、新幹線の遅れや道路の通行止めなどが相次ぎ、各地で交通が乱れた。
名古屋地方気象台などによると、同日午後9時の積雪量は名古屋市、津市で4センチ、岐阜市で3センチを記録した。15日も一時的に冬型の気圧配置になるが、西から次第にゆるむ見込みで、晴れるところが多いという。
