東京都心で今冬初の積雪 重軽傷150人超

 前線を伴った低気圧の影響で関東甲信では14日から15日にかけて広い範囲で雪が降り、東京都心でこの冬初めての積雪となった。東京都と千葉、埼玉、神奈川の3県で少なくとも計156人が転倒するなどして、重軽傷を負った。
 気象庁によると、15日午前5時現在の積雪は埼玉県秩父市23センチ、水戸市5センチ、前橋市4センチ、宇都宮市3センチ、横浜市2センチ、東京都心と千葉市1センチ。午前5時までの24時間降雪量は山梨県富士河口湖町で25センチ、長野県大町市で24センチに達した。
<気象庁、夕方まで「積雪なし」 首都圏、予想はずれ
 東京都心など首都圏の平野部で15日未明にかけて積雪となったが、気象庁は14日夕段階で出した気象情報では「東京23区では積雪とはならない見込み」などと予想。「関東南部の平野部でも積雪の恐れ」との情報を出したのは、14日午後8時46分だった。
 気象庁は、関東に大雪をもたらしやすい気圧配置「南岸低気圧」となるとは予想していたが、(1)低気圧が予想より南寄りを通り、北からの寒気を引き込みやすくなった(2)雨が雪に変わるのは14日夜遅くとみていたが、気温が早い段階で予想より4度程度低い1度前後まで下がり、雪が降り続いたと釈明している。