38地点で積雪量が過去最大に 1月天候、記録ずくめ

 気象庁は1日、1月の天候まとめを発表した。強い冬型の気圧配置の影響で日本海側で雪が多く、積雪量は地域気象観測システム(アメダス)など計38地点で1月として観測史上最大(過去タイ含む)を記録した。  一方、太平洋側は晴れの日が多く、東日本(関東甲信、東海、北陸)の太平洋側の日照時間は、地域ごとの統計を取り始めた戦後最長。逆に沖縄・奄美は最短となるなど、記録ずくめの1月だった。  同庁によると、東北から北陸の山沿いは各地で3メートルを超える積雪を記録。月最深積雪量の最大は新潟県魚沼市の409センチで、1月として観測史上2番目。松江や鹿児島でもそれぞれ同2位を記録した。  一方、晴天が続いた太平洋側は記録的少雨で、月降水量は西日本(近畿~九州)で平年の14%、北日本(北海道、東北)で同42%と1月として戦後最少。東日本の日照時間は平年の119%と戦後最長だった。  同庁によると、期間を通じて冬型の気圧配置が続き、日本列島には断続的に強い寒気が流れ込んだため、日本海側は曇りや雨、雪の日が多く、太平洋側は晴れの日が多い典型的な「冬の天候」となったとみている。