新燃岳で爆発的噴火12回目 雨による土石流確認されず

 宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島連山・新燃岳で18日午後6時16分、爆発的噴火があり、噴煙は火口の縁から上空3千メートルに達した。爆発は一連の噴火活動で12回目で、4日ぶり。  気象庁によると、噴煙の量はやや多く、爆発により火口から約1キロの範囲で大きな噴石が飛んだという。  宮崎県都城市は18日、土石流発生の恐れがあるとして17日に一時、避難勧告を出したことを受け、市内の渓流31カ所を現地調査したが、土石流は確認されなかった。同市は調査結果などを踏まえ、勧告基準の見直しを検討する方針。  宮崎県は18日、土石流の発生に備えて、都城市と高原町の計7ケ所の河川の堆積した火山灰や土砂の撤去作業を開始。処分場所の確保のほか、周囲の草刈りなどを実施した。