小林市の噴石被害80件以上 新燃岳の爆発的噴火で

 霧島連山・新燃岳の爆発的噴火で、宮崎県小林市は14日、車のガラスが割れるなど噴石によるとみられる被害が82件あったと発表した。  鹿児島地方気象台によると、爆発的噴火は14日午前5時7分に観測。11日以来で、一連の噴火活動では11回目。噴煙の高さは雲のため確認できなかったが、火口の南西3キロにある空振計は、11回のうち2番目に大きい332.1パスカルを記録した。  小林市によると、噴石の被害は新燃岳から北東に約10キロ離れた同市細野で多く発生。1~3センチほどの噴石が止めてあった車の窓ガラスを割ったり、屋根の太陽熱温水器を破壊するなどした。最も遠い所では、火口から北東約16キロの民家で車のサンルーフが破損。けが人はいない。  宮崎地方気象台によると、噴火の時間帯には南や南西の風が吹いており、小林市方面に噴石が流されたとみられる。