3日にかけ山陰中心に降雪も 気象庁、警戒呼び掛け

 強い冬型の気圧配置の影響で2日、日本海側を中心に雨や雪が降るぐずついた天気が続いた。冬型は次第に緩みつつあり、記録的な大雪となった山陰地方などでは雪のピークは過ぎたが、3日にかけても雪の降りやすい状態が続く。気象庁は雪崩や路面凍結などに警戒するよう呼び掛けた。  北日本から西日本の日本海側の海上は、波の高さが最大6メートルの大しけとなっており、暴風や高波に注意が必要。気象庁によると、3日朝までの24時間予想降雪量はいずれも多い所で山陰30センチ、山陽北部で20センチ。 <山陰大雪、交通まひ 松江の一部地区孤立>  強い冬型の気圧配置により、大みそかから2日にかけ、山陰地方は記録的な大雪になった。島根、鳥取両県内のJRや道路交通は大きく乱れ、鳥取県の国道9号では約千台が立ち往生した。鳥取県大山町では女性1人が死亡。松江市では2日も一部地区の孤立が続いた。  広島、松江、鳥取地方気象台によると、平野部で記録的な積雪が目立ち、ピーク時では米子市89センチで観測史上最高を記録。境港市境72センチで観測史上4位、松江市56センチで同5位、50センチを超えるのは27年ぶりとなった。山間部でも鳥取県大山町大山209センチ、広島県北広島町八幡143センチ、庄原市高野108センチ。降雪は2日には峠を越えたが、3日以降も雪か雨が続く見通し。