ラニーニャ現象が依然継続 厳寒、豪の大雨の一因か

 気象庁は11日、南米ペルー沖の海面水温が下がり、異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が依然継続中との監視速報を発表した。終息時期は、春の後半から夏の前半ごろとみている。  昨年末以降の西日本を中心とした厳しい寒さは、ラニーニャの影響で偏西風が蛇行、寒気が南下しやすかったことが一因の可能性がある。海外では、オーストラリア東部の多雨がラニーニャ発生時の天候の特徴と一致。同国北東部のクイーンズランド州などでは、昨年末からの豪雨で洪水などの被害が発生している。インド西部の低温にも影響した可能性がある。気象庁によると、ペルー沖の監視海域では、昨年12月の平均海面水温が基準値(過去30年の平均)より1.5度低かった。