雪どっさりの「大寒」 日本海の高水温が一因か

 日本海側などで大雪が続く中、日本列島は20日、寒さが最も厳しいとされる「大寒」を迎えた。気象庁は、大陸からの寒気が日本に南下する際に通る日本海の海面水温が平年より高かったのが大雪の一因とみている。
 海面水温の高い状態は解消されたが、向こう1週間は冬型の気圧配置が続き、特に来週初めは冬型が強まって日本海側は雪になる見込み。
 同庁海洋気象情報室によると、日本海の海面水温は年末まで広範囲で平年より1~2度、1月上旬ごろにかけても0.5~1度程度高い状態。強い寒気が暖かい日本海を通ったため、両者の温度差で蒸発が促され寒気が大量の水蒸気を蓄積。その寒気が日本列島の山にぶつかって活発な雪雲が発生したとみられる。