「冬将軍」が西に偏り、猛威 北極振動とラニーニャ原因

 日本列島は今冬、各地で大雪に見舞われ、山陰などで被害が相次いだ。気象庁は、北極圏が冷気を周期的に放出する「北極振動」と、異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」に伴う偏西風の蛇行で強い寒気が流れ込んだとみている。  ラニーニャと北極振動は、全国で約150人が死亡した2005年12月~06年2月の「平成18年豪雪」でも発生しているが「登場する役者は同じなのに、今冬の北陸などの雪は今のところ、平成18年豪雪ほどではない」と同庁担当者。今季は気圧配置などから寒気の流入が西に偏っているのも特徴だ。