被災地、記録的大雨と強風 気象庁が警戒呼び掛け

 台風2号から変わった低気圧や前線で30日、東日本大震災の被災地・東北から西日本の広い範囲で大雨や強風と荒れ模様となった。地震やこれまでの雨で地盤が緩んでいる所もあり、気象庁は引き続き警戒を呼び掛けた。
 福井県おおい町で24時間雨量が370.0ミリなど、福井、滋賀、京都、徳島の1府3県の計8地点で同雨量が観測史上最多、東北から四国にかけての100カ所を超す観測点で5月として最多(過去タイ含む)となった。1時間雨量も仙台市38.5ミリ、岩手県久慈市17.5ミリなど、最大瞬間風速は宮城県石巻市の34.5メートルなどが5月としていずれも観測史上最大を記録した。
 気象庁によると、低気圧は関東の東海上を進んでおり、31日にかけて東北の太平洋側や関東で非常に強い風が吹く見込み。さらに31日~6月7日は大潮で、地盤沈下した東北の太平洋沿岸は冠水・浸水被害が起きる可能性が高まっている。