台風、週末にかけ太平洋側に接近 小笠原は暴風域

 強い台風12号は24日、小笠原諸島近海を北上し、父島を風速25メートル以上の暴風域に巻き込んだ。25日は勢力を維持したまま関東の東海上から三陸沖を北上する見通し。気象庁は、東日本や北日本の太平洋側は週末にかけて風が強まり、大しけになるとして警戒を呼び掛けた。  台風は25日午前0時現在、父島の北約290キロを時速約45キロで北へ進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートル。中心から半径190キロ以内が暴風域。小笠原諸島は波の高さ10メートルの猛烈なしけとなり、父島で最大瞬間風速45.0メートルを観測した。  北日本の太平洋側と関東、東海、伊豆諸島は25日にかけ最大風速23~28メートル、波の高さ5~7メートルが予想される。台風は26日に前線を伴った温帯低気圧に性質を変えるが、勢力は強まり、暴風・強風域が拡大する恐れがある。