今夏は「歴史的酷暑」 1898年以降で気温最高

 日本の今夏(6~8月)の平均気温は、平年(1971~2000年の平均)を1.64度上回り、統計を開始した1898(明治31)年以降、最も高かったことが1日、気象庁の解析で分かった。これまでの統計史上最高は、1994年夏のプラス1.36度。  地点別でも、全国154の気象台、測候所などのうち、札幌22.0度(平年比プラス2.4度)、東京27.1度(同2.3度)など61地点で平気気温が観測史上最高(過去タイ含む)。全体の3分の2以上に当たる103地点が史上1~3位の高温だった。  同庁は今夏の高温を30年に1度程度しか発生しないと定義される「異常気象」として、3日に専門家による異常気象分析検討会を開催、原因を詳しく調べる。  今夏は昼夜を通じて高温が続いたのも特徴。最低気温が25度以上の「熱帯夜」が東京で48日に上るなど、54地点で観測史上最多(過去タイ含む)。  気温35度以上の「猛暑日」は、兵庫県の豊岡で32日、埼玉県の熊谷31日、京都府の舞鶴が27日など16地点で最多(同)。大阪では猛暑日が連続14日と、歴代最長となった。30度以上の「真夏日」は過去タイ含め13地点で最も多かった。