福島・いわき、津波被害の桜開花 「元気出そう」と市民団体

東日本大震災の津波被害に遭った福島県いわき市の旧小名浜測候所で29日、桜(ソメイヨシノ)が花を開き、市民団体が「開花宣言」した。
  標本木3本のうち1本で、基準とする5輪以上が咲いているのを確認した。平年より8日、昨年より15日早い。
  震災当時、桜は約80センチの高さまで波をかぶった。市民団体の高橋克巳さん(47)は「今年も咲いてくれてほっとした。桜のように元気を出していきましょう」と話した。
  旧小名浜測候所では2009年以降、市民が独自に桜の開花を調べている。