冬将軍で日本海側を中心に大雪 11日も警戒を

日本列島は10日、上空に寒気が入って冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に大雪となった。北海道内陸部では記録的な積雪となった所があり、名古屋市など東海地方の都市部でも雪が積もった。
  11日も冬型の気圧配置が続く見込みで、気象庁は、日本海側は11日朝にかけて断続的に雪が強まり、大雪になる所があるとして警戒を呼び掛けた。積雪の多い所では雪崩にも注意が必要だ。
  気象庁によると、10日夕までの最大積雪は北海道上川町で117センチとこの地点の最大記録を更新、下川町は147センチで12月として観測史上最大だった。上川町は平年の約4倍、下川町は約5倍に当たる。
<東海で大雪 名古屋も3センチ>
  日本付近は10日、冬型の気圧配置が強まって寒気が流れ込み、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪になった。東海地方も岐阜県山間部で大雪が降り、名古屋市などの太平洋側の平野部でも積雪を記録した。
  正午現在の積雪は、岐阜県郡上市白鳥町長滝で84センチ、同県白川村で74センチ、岐阜市で13センチ。9日に平年より11日早く初雪を観測し、初積雪も記録した名古屋市は、通勤時間帯の午前8時に3センチの積雪となった。名古屋市での12月上旬の積雪は16年ぶり。
  名古屋市中心部でも午前中は断続的に雪が強く降り、車や植え込みの上に白い雪が積もった。
  気象庁によると、岐阜県山間部は11日まで雪が降り続け、愛知県や三重県も場所によって10日夕方ごろまで雪が降る見込み。