太陽に“ほくろ”くっきり 金星通過、各地で観測

太陽の手前を、小さな黒い点のような金星がゆっくりと横切る「金星の太陽面通過」と呼ばれる珍しい現象が6日朝、各地で見られた。5月21日の金環日食に続く太陽を舞台にした天文ショー。金星が次に太陽を通過するのは、105年後の2117年となる。
  6日は午前7時10分ごろ、太陽の縁から金星が重なり始め、約20分後にはすっぽりと内側に入った。金星は約6時間半かけて太陽面を通過した。鹿児島県薩摩川内市では薄い雲の隙間から、太陽に金星が重なっていく様子がはっきり見え、太陽面に入った瞬間に金星が滴のようにゆがんで見える「ブラック・ドロップ」という現象も観察できた。