寒気流入、落雷72万回 5月の不安定、記録的

竜巻が茨城県などを襲い、各地で落雷被害が相次いだ今年5月は、東京で雷が観測された日数が20年ぶりの多さで、全国の落雷数も昨年5月の7倍超の約72万回と大気の状態が極めて不安定だったことが1日、気象庁などの観測で分かった。
 上空に寒気が入り地表との気温差が大きくなると大気の状態が不安定となり上昇気流で積乱雲が発達、竜巻や落雷が起きやすい。5月は日本列島上空を吹く偏西風「寒帯前線ジェット気流」がたびたび南に蛇行し、寒気が南下しやすかったとみられる。